レコードID
RB00033882
タイトルヨミ
イイオ ソウギ ゾウ
別タイトル
ローマ字タイトル:Iio Sōgi zō
著者
良勝筆
参照形
良勝||リョウショウ||Ryōshō
形態・版情報
101.0×49.1cm
写刊の別
写
内容記述
飯尾宗祇(1421-1502)は、室町時代の連歌師。自然斎・種玉庵。東常縁から古今伝授を受け、北野連歌会所の宗匠となる。「新撰菟玖波集」を編集、諸国を旅し、将軍・公家・大名たちと交流。本像の裱背には、本像制作の由来、筆者、賛の清書者が記されている。これは元禄11年(1698)に北野天満宮に仕える連歌僧である能順(1628-1706)が記したもので、宗祇の二百年忌を追福する千句連歌興行に合わせて制作されたものであり、絵は興善院の良勝法印、賛の和歌は近衛家熈により書されたという。絵が良勝(栄仙)によることは画面左下に押された印章によって確認されるが、良勝がいかなる人であるのかは不詳である。なお、左上方に視線を向け、左肘を脇息に乗せ、右膝を軽く立ててその上に右手を置く宗祇の姿態は、伝統的な人麻呂像の一形式を左右反転したものであろう。また、上部の和歌が能筆家として有名な近衛家熈(予楽院、1667-1736)の手になることは、付属文書によって確かめられる。上方には、通常宗祇像に添えられる和歌・発句各一首を書す。なお、この形式の宗祇像では、岐阜・徳法寺に所蔵される室町時代の作が、現存最古例であろうことが、赤沢英二氏により明らかにされている(「徳法寺蔵 宗祇像について」『国華』1052号)。(出典: 『日本肖像画図録』)
注記
落款・印「良勝」「栄仙」
賛「世にふるはさらに/時雨の/やとり哉//うつしをくは/わかゝけ/なからよの/うさも/しらぬ/翁そ/うらや/まれ/ぬる」。裏書「画図 興禅院〈法印〉良勝筆/詠歌発句 近衛右大臣家熈公御筆/表具寄進 石河氏正顕/此一軸者貴師宗祇公為二百年忌/追福令千句連歌興行依之仰 此/影像者也/元禄十一〈寅〉歳七月廿九日〈修竹斎〉能順(花押)/学堂什物」
付属文書「宗祇之像讃之事/内々願望之趣達/右大臣殿御聞之処即/被染御筆候間贈之候/委細之義者期対話候也/初秋念八(花押)//〆 常能御坊進藤修理亮」
箱書「近衛右大臣殿讃/宗祇法師御影」
1幅
絹本著色
江戸前期
『日本肖像画図録』060
2020年度全学経費「総合博物館所蔵肖像画コレクションのデジタル発信」事業により電子化
作成年度
2020
所蔵
京都大学総合博物館 The Kyoto University Museum, Kyoto University
コレクション
サブコレクション
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