京都大学貴重資料デジタルアーカイブとは

京都大学図書館機構では、学術・文化の発展に貢献するため、貴重な古典籍・古文書をはじめとする本学所蔵の学術資料の電子化とインターネット上での公開に取り組んでいます。国宝『今昔物語集(鈴鹿本)』や重要文化財40 点をはじめ、これまでに電子化した資料は約7,000 タイトル(平成28年度末現在)に及び、国内でも有数の規模を誇ります。

京都大学貴重資料デジタルアーカイブは、平成292017)年9月に図書館機構が新しく公開した電子化画像公開システムで、高解像度の画像をスムーズに閲覧できるビューワーを備え、相互運用性とアクセス性を向上させる国際的な規格IIIF (International Image Interoperability Framework) にも対応しています。今後、別システムで公開済のデータを順次移行するとともに、IIIFの特性を活かしたデータ公開方法を検討してシステムに実装し、電子化画像の利活用を促進していきます。
 

利用のしかた

ピックアップ(トップページ)

  • 国宝・重要文化財や、特に利用頻度の高い資料等を中心に、テーマごとに集めました。
  • 画像をクリックすると、ピックアップ詳細画面が表示されます。

コレクション

  • すべての公開資料をコレクション(文庫)別にお見せします。
  • 画像をクリックすると、コレクション詳細画面が表示されます。
     

ピックアップ、コレクション、サブコレクション詳細画面

  • サブコレクションのあるコレクション詳細画面には、解説やサブコレクション一覧が表示されます。サブコレクションのリンクをクリックすると、書誌一覧が表示されます。
  • ピックアップ及びサブコレクションのないコレクション詳細画面には、解説や書誌一覧が表示されます。
  • 書誌一覧の画像をクリックすると、書誌詳細画面が表示されます。
     

書誌詳細画面

(ビューワー)

  • 画面上部に、電子化画像のビューワー(Universal Viewer)が表示されます。
    • ビューワー右下端の四角のマークをクリックすると、ビューワーが全画面表示に切り替わります。
    • キーボードのEscボタンを押すと、全画面表示が解除されます。
  • 画面中央部の「Universal Viewer」「Mirador」をクリックすると、それぞれブラウザの別タブでビューワーが開きます。
  • 画像の拡大縮小、表示位置の変更等がスムーズに行えます。

(書誌情報)

  • 画面下部に、書誌情報や解説、複数巻で構成される資料の場合は各巻最初の画像へのリンク、関連情報へのリンク等が表示されます。
     

翻刻テキスト・解説を見る

  下記資料については、画像ごとの翻刻テキスト・解説を見ることができます。

  1. Universal Viewerで画像を開いてください。
  2. 画面右側のMore Informationをクリックして開いてください。
  3. Descriptionに翻刻テキスト・解説が表示されます。
     

検索

  • 画像に付与されている書誌情報や翻刻テキストを対象に全文検索を行います。
  • 書誌情報の項目を指定した検索は、京都大学蔵書検索KULINE(クライン)をご利用ください。
  • まだ電子化されていない貴重資料については、京都大学蔵書検索KULINE(クライン)で書誌情報を検索することができます(KULINEに収録されていない書誌情報もあります。それらについては、冊子体目録や目録カードの調査が必要です)。
     

二次利用について

[参考] IIIF (International Image Interoperability Framework) とは

IIIF (International Image Interoperability Framework) とは、インターネット上に配置された画像データを共通の形式で呼び出し、表示できるようにした規格のことです。IIIFの規格(API仕様)は、IIIF Consortiumによって管理・運営されており、IIIF Consortiumは、図書館情報資源財団 (CLIR, Council on Library and Information Resources) が出資するとともに事務局を運営しています。
[参考]
IIIFオフィシャルサイト: http://iiif.io/
SlideShareのIIIFオフィシャルスライド: http://www.slideshare.net/IIIF_io/presentations
 

基本的な仕組み

IIIFの規格は、「Image」、「Presentation」、「Authentication」、「Search」の4つのAPIで構成されており、この規格に基づき、様々な(オープンソース)ソフトウェアがコミュニティベースで開発されています。

■Image API
「Image API」は、サーバに蓄積された画像データを指定された形式で出力する規格を定めたもので、形式の指定にはURLの記法を使用します。
[Image API実装ソフトウェア] IIPImage Server、Loris、digilib、Djatokaなど

■Presentation API
「Presentation API」は、画像(群)の構成と属性についてのメタデータ記述規格を定めたものです。このメタデータとImage APIを使用したオープンソースの画像ビューアが積極的に開発されています。
[Presentation API実装ビューア] Mirador、Universal Viewer、Diva.js、IIPMooViewerなど
 

相互運用性

■マッシュアップ
Presentation APIに基づくメタデータには、単一の画像情報だけではなく、複数の画像情報を階層情報も含めたコレクション情報として保持できます。
また、それらの画像は複数の画像サーバを指定できます。そのため、複数機関が所蔵(公開)する画像を1つのコレクションとして提供することが可能となります。

■付加情報
Image APIやPresentation APIに基づくメタデータには、ライセンスや権利に関する情報を持たせることができます。
また、Presentation APIには、座標情報とともにアノテーション(注釈)を保持する仕様があります。アノテーション表示に対応したビューアを使用することにより、画像上に書き下し文を表示させるといった機能を実装することができます。