2022-03-31
サンスクリット語写本および『蝦夷地一件』『蝦夷廟議』を公開しました
文学研究科が所蔵するサンスクリット語写本118タイトルおよび『蝦夷地一件』『蝦夷廟議』を公開しました。
サンスクリット語写本は、京都帝国大学で梵語学梵文学講座を開講した榊亮三郎教授(1872-1946)が、ネパールにて収集したものです。1977年に文学研究科図書館へ正式に移管されました。
資料の一般公開を機に、目録であるA succinct catalogue of the Sanskrit manuscripts in the possession of the Faculty of Letters, Kyoto University compiled by Kiyotaka Goshima and Keiya Noguchi. Society for Indic and Buddhistic Studies, Kyoto University, 1983 が編纂されました。今回の書誌メタデータ作成にあたり、同目録の記述を「注記」に引用しています。
『蝦夷地一件』は、天明4年(1784)から寛政2年(1790)までの、江戸幕府における蝦夷地問題をめぐる公文書の集成です。原本は全七巻あり、一之巻、四之巻は長らく不明でしたが、文学研究科の写本は一之巻から五之巻までを備えています。(参考:岩﨑奈緒子著『近世後期の世界認識と鎖国』)
『蝦夷廟議』は、寛政4年(1792)にロシア最初の遣日使節ラクスマンが来航した際の公文書の集成です。
『蝦夷廟議』