教王護国寺文書とは
教王護国寺文書【きょうおうごこくじもんじょ】は、昭和12年(1937)頃、赤松俊秀氏が東寺の宝蔵で発見した文書です。戦後、京都大学が借用して整理と翻刻を行い、昭和43年に京都大学に譲渡されました。昭和46年には国の重要文化財に指定されています。
文書の年代は平安時代から安土・桃山時代に及び、点数は3043点を数えます。内容は、法会に出席する僧侶の間で回覧された廻請【かいじょう】や、荘園から納められた年貢・公事の収支決算書である算用状【さんようじょう】など、寺院運営や荘園支配関係が中心です。元来は東寺百合文書【とうじひゃくごうもんじょ】と一体のものとみられ、同文書とともに、日本古代・中世史研究における極めて貴重な史料といえます。
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