淡輪文書とは
和泉国淡輪荘【たんのわのしょう】(現大阪府泉南郡岬町)の土豪である淡輪氏の文書で、鎌倉末から室町中期までの全5巻53通の文書から成ります。先祖補任状【ぶにんじょう】の巻には、安貞2(1228)年の禅定従二位家政所下文【ぜんじょうじゅにいけまんどころくだしぶみ】や、淡輪荘公文職【くもんしき】補任状・領家【りょうけ】九条家の御教書【みきょうじょ】が含まれ、楠家判形状【はんぎょうじょう】類の巻には、楠木正儀【くすのきまさのり】の下知状が8通、足利氏・細川氏・畠山氏らの書状が含まれます。畿内の国人【こくじん】の活動や、南北朝動乱期の世相を伝える文書群として貴重です。
※【】内は、読み仮名。
プリンストン大学との共同事業
京都大学とプリンストン大学は、2020年3月、総合博物館が所蔵する古文書を世界に発信し、全世界において日本の歴史及び文化の知識及び意識を深められることを目的として、京都大学総合博物館が所蔵する古文書のデジタルイメージの公開及び当該古文書の研究を共同で行う事業を開始しました。
京都大学においては、総合博物館、文学研究科、図書館機構の3部局が、プリンストン大学においては、東アジア研究部(East Asian Studies)が相互に協力し、事業を継続的に展開する予定です。
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書誌一覧
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