京都大学所蔵資料でたどる文学史年表: 古今著聞集

《この作品について》


古今著聞集 ここんちょもんじゅう - 鎌倉時代中期


 古今著聞集は、橘成季という人が編集したとされる、鎌倉時代中期の説話集です。
 全20巻・30編におさめられている説話集は、ほとんどが国内限定、しかも年代順に配列されています。また、すべての説話は百科事典や古今和歌集のように、内容によって分類されています。収録した説話には明確な出典があるものも多く、綿密な編集意図のもとに成立した様子がうかがえます。
 説話には、成立当時である鎌倉時代のものよりも、むしろ平安時代のものが多く、内容も「和歌」「管絃」のような王朝的なものが目立ちます。分類が古今和歌集に倣っているところなどからも考えて、平安王朝への憧れが強いのではないか、とも考えられています。

 

古今著聞集(近衛文庫本) 巻第7から。
古今著聞集(近衛文庫本) 巻第7から。
陰陽師・安倍晴明が、藤原道長に献上された瓜の一つに毒気がある、と占う。割ってみると、中には蛇が。



《画像&資料について》

 上の画像は、近衛文庫におさめられている、古今著聞集の写本です。全10冊。

●[古今著聞集 20巻・近衛文庫]

 

《もっと知りたい》

【関連書籍】
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京都大学所蔵資料でたどる文学史年表


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