京都大学所蔵資料でたどる文学史年表: 古今著聞集
《この作品について》
古今著聞集 ここんちょもんじゅう - 鎌倉時代中期
古今著聞集は、橘成季という人が編集したとされる、鎌倉時代中期の説話集です。
全20巻・30編におさめられている説話集は、ほとんどが国内限定、しかも年代順に配列されています。また、すべての説話は百科事典や古今和歌集のように、内容によって分類されています。収録した説話には明確な出典があるものも多く、綿密な編集意図のもとに成立した様子がうかがえます。
説話には、成立当時である鎌倉時代のものよりも、むしろ平安時代のものが多く、内容も「和歌」「管絃」のような王朝的なものが目立ちます。分類が古今和歌集に倣っているところなどからも考えて、平安王朝への憧れが強いのではないか、とも考えられています。
《画像&資料について》
上の画像は、近衛文庫におさめられている、古今著聞集の写本です。全10冊。
《もっと知りたい》
【関連書籍】
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