解剖存真図

「南小柿寧一が外国解剖図を参し、自己の経験に合せて写せるところにして凡そ六十四図。巻末に猿の解剖図一を添ふ。桂川国寧の引、大槻茂楨、大槻茂質等の跋、宇田川玄真、杉田立卿蘭文の跋あり。本図は桂川家の旧蔵により天保十三年更に複写したるもの也。」下巻々末に曰く、「此軸桂川甫質所蔵也。偶請而与画友佐/嘯山計模之于時天保十三壬寅夏六月敬簡堂」となり。桐箱に収め、その匣面に「解剖存真図 敬簡堂蔵」、その裏面に「天保十三壬寅夏六月模之/西陵柗茂秀西陵画人」と記す。(出典: 鈴鹿目録下巻 p.83)