銀海論

阿蘭安米的爾若広川獺訳 享和四年刊 阿蘭安米的爾の原書を広川角獺の和訳したるもの享和癸未亥(三年)秋九月之望の自跋并に享和四年甲子孟春皆川恵の序あり。器物図説を附綴す。本冊には猶左記の諸書を合綴す。蘭療薬解一巻は広川獺の訳述に係り文化三年刊行/銀海論一巻は清海寧の著なるか。広川獺之を校訂せるものにして上本せんとての稿本なり。文化三年広川獺の自筆跋播州宮田伯鵠信陽竹内玄鬼の序あり。写本/瘡毒錬丹論一巻は清陸士安の家傳を岡部大珉の輯録したるもの。□□に附するに当り広川獺が享和辛酉(元年)夏五月自筆の序を附す。写本。思戢園都筑氏蔵書誌都正純印号を捺す。(出典: 鈴鹿目録下巻 p.151)