レコードID
RB00033915
タイトルヨミ
イノウエ マサカネ フサイ ゾウ
別タイトル
ローマ字タイトル:Inoue Masakane fusai zō
形態・版情報
66.5×57.8cm
写刊の別
写
内容記述
井上正鉄(1790-1849)は、江戸後期の神道家。神祇伯白川家に入って神道を修め、江戸の武士や近在の農民に多くの信者を獲得する。やがて幕府に弾圧され、流刑地の三宅島で没した。本像の上部には、山本弥吉に当てた正鉄の書状が貼り込まれている。書状の年期に「申」とあるのは、天保7年(1836)か嘉永元年(1848)であろうか。また、本学の所蔵に帰して以後貼られた題簽により夫妻像としたが、正鉄に比べて左側に坐す女性の方がかなり年老いて見えることや、女性が手を合わせて正鉄を拝んでいることを考えると、この女性は正鉄の妻ではなく、信者かもしれない。もしそうだとすると、書状が山本弥吉宛であるので、弥吉の縁者の女性であろうか。(出典: 『日本肖像画図録』)
注記
貼込書状「山本弥吉様 正鉄//三月中御書面相届/致披見候先以/貴家皆々様御信心/御堅固御安泰御修行/之由大慶不過之候/次ニ少子無事修行罷在/申候間御安意可被下候/一金五十疋御初穂御備/御神前ニて御祈念/申上頂戴仕候毎々御志/恭存候/一問答書男や方迄/差遣し候御聴聞可被下候/御疱瘡此節ハ御快気ニ/御座候哉承り度候いろ々々/申入度候へ共又々後便/可申上候早々頓首//申九月十三日 正鉄/山本弥吉様//尚々御家中様へもよろしく/奉頼候以上」
1幅
紙本著色
江戸後期
『日本肖像画図録』100
2020年度全学経費「総合博物館所蔵肖像画コレクションのデジタル発信」事業により電子化
作成年度
2020
所蔵
京都大学総合博物館 The Kyoto University Museum, Kyoto University
コレクション
サブコレクション
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