2019-10-30
「京都大学数学教室貴重書ライブラリ」を公開しました
理学研究科数学教室が所蔵する和算資料(天文書や漢籍を含む)及び西洋数学資料592点を、「京都大学数学教室貴重書ライブラリ」として公開しました。
日本では、江戸期から明治期にかけて和算と呼ばれる数学が独自に発達し、多くの数学愛好家が生まれ、算額奉納と呼ばれる習慣も広まりました。このように和算愛好家たちを生み出すきっかけとなった入門書『塵劫記』や、関孝和の遺稿をまとめたといわれる『括要算法』 等をご覧いただくことができます。
西洋数学の歩みに大切な役割を果たした書籍も多数含まれています。 ユークリッド(エウクレイデス)『原論』、アポロニオスの『円錐曲線論』、フェルマが読んでフェルマ予想を欄外に記したものと同じ版のディオファントスの『算術』等、 数学が進展していく雰囲気を味わってください。
2019年10月30日現在、デジタルアーカイブの公開件数は14,162タイトル、1,262,613画像となりました。