2024-02-14
附属図書館所蔵「菊亭文庫」より361点を公開しました
「菊亭文庫」は西園寺実兼の四男兼季を祖とする菊亭家伝来の文書・典籍・美術品のコレクションです。菊亭(今出川)家は清華家(太政大臣に就任できる公家の家柄)であり、また琵琶の演奏を家業としていました。そのため、本文庫には朝廷の諸公事に関わる資料や音楽書が多く含まれています。また自筆本・古写本を含む各時代の日記資料も本文庫の特徴です。
「菊亭文庫」は大正10, 12(1921, 1923)年に故菊亭公長侯爵から永久寄託され、その後2021年1月に菊亭家関係文書・美術品と合わせた総点数1,833点からなるコレクションとして附属図書館に正式に寄贈されました。
今回公開したのはこのうち典籍資料361点で、菊亭(今出川)家の系譜である「今出川家歴代履歴」、「伊勢外宮正遷宮」「春日祭次第」「禁中年中行事」等の神祇行事・宮中行事に関する文書記録などが含まれています。
今回公開した資料の電子化は、国文学研究資料館が実施する「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(略称:歴史的典籍NW事業)に拠点大学として参加して実施しました。
2024年2月14日現在 、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,157タイトル、2,092,303画像となりました。