駿河伊達文書とは

足利尊氏袖判下文
足利尊氏袖判下文

伊達政宗で知られる奥州伊達氏と祖を同じくする一族は、中世は駿河の国人【こくじん】として、そして近世は美作【みまさか】津山藩の藩士として存在しました。この駿河伊達氏伝来の古文書は、総数121点で、時期としては南北朝期から明治初年にわたるものです。

ここで取り上げる中世文書56点は、全体として将軍や守護など上級権力の発給文書が多く、伊達景宗【かげむね】の軍忠状【ぐんちゅうじょう】なども含まれます。とくに、南北朝・室町期の今川氏の文書は、他に現存の例が少ない貴重なものです。

※【】内は、読み仮名。

 

 

 

プリンストン大学との共同事業

京都大学とプリンストン大学は、2020年3月、総合博物館が所蔵する古文書を世界に発信し、全世界において日本の歴史及び文化の知識及び意識を深められることを目的として、京都大学総合博物館が所蔵する古文書のデジタルイメージの公開及び当該古文書の研究を共同で行う事業を開始しました。

京都大学においては、総合博物館、文学研究科、図書館機構の3部局が、プリンストン大学においては、東アジア研究部(East Asian Studies)が相互に協力し、事業を継続的に展開する予定です。

▼SURUGA DATE COLLECTION: THE KYOTO PRINCETON PROJECT(プリンストン大学の公開サイト)

 

 

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