「日蔵未刊本」は、『日本大蔵経』第2部の刊行を予定してその底本として収集された、詩文、史伝、雑筆等日本仏教に関する雑纂的名著集です。『日本大蔵経』第2部刊行の試みは結局実現しませんでしたが、収集されたこれらの資料には、日本仏教各宗の開祖および高僧知識の撰述類が網羅され、他に類本を求めることのできない稀書も少なくありません。『日本大蔵経』は日本仏家300余人撰述の教典、律論および章疏等945部2,200巻の原典が編入された48巻の日本独自の蔵経です。

「日蔵未刊本」は、中野達慧師より大正14年2,065冊を購入したものです。

(参考: 京都大学附属図書館編「京都大学附属図書館六十年史」第3章第3節)
 

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