イブン・ミブラド『ムハンマドの高貴なる系図』(RB00000031)
イブン・ミブラド(ユースフ・イブン・ハサン・イブン・アブドゥルハーディー・イブン・ミブラド、909/1503年没)はマムルーク朝末期ディマシュクのハンバル派ウラマーで、多くの著作を残した。この『ムハンマドの高貴なる系図』は『最良の人の家系における預言者の系図』などの題名でも知られ、人類の始祖アーダムから始まる預言者ムハンマドの父祖や、ムハンマドの一族、教友などについての伝記である。
この大判の石版本は、20世紀初頭にトルコで出版されたものと思われる。人名のアラビア文字を樹形図風にあしらい、その周りに各人についての解説を書き込む形になっている。