孟子抄 14巻

写 鴻儒清原宣賢の手書にして伏原家に珍襲せられしものなり。處々その子孫の附□□あり。第五冊中に左の記あり。 永正十四年八月四日於 親王御 方講尺申記 宣賢 同八日申終了両度 享禄五年七月二十八二十九日於若州小濱栖雲寺竹田舎方講也(花押)(宣賢)天文十六年三月十日十一日於越 州一乗谷講也 宣賢三三 又□最後に識語あり曰く右侍講席卒書之分不改言辞文 章抄之私又加 正義大全等 師家庭訓頗雖毫 □之差蒙昧不 敏定可致千里之満後葉索隠芟煩 不亦宜乎 少納言清原宣賢(花押) 又他筆にて次の記あり。秀賢一慶長十二冬今出川私宅七月十一日初□□十一月二日全部終巳上□□度也。(朱書)講尺之次章指之点処々以朱加之 本書は清原家伝本の珍籍なり。(出典: 鈴鹿目録上巻 p.121)