レコードID
RB00013496
出版年
1241
タイトルヨミ
コキン ワカシュウ チュウ
別タイトル
ローマ字タイトル: Kokin wakashū chū
古今集註
古今集注
古今和歌集
古今和哥集
著者
藤原教長著
参照形
藤原, 教長||フジワラ, ノリナガ ||Fujiwara, Norinaga
冊数
2
出版年(和暦)
仁治2
形態・版情報
粘葉装, 改装・菱垣地車文利休茶色裂表紙, 金箔型押紙見返, 本文料紙・斐紙, 16.5×13.0cm 押界(界高14.2cm), 8行
写刊の別
写
内容記述
わが国最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』の注釈はその歌集が日本の文化に与えた影響に比例するようにさかんに行なわれ、十二世紀頃までの古注、十二~十七世紀頃までの旧注、十八世紀~十九世紀頃までの新注、それ以降の現代注と大別される。古注は主に仮名序に対する注で、旧注はさらに鎌倉半ばまでの前期、室町半ばまでの中期、江戸初期までの後期に分けられる。前期旧注には源俊頼撰『俊頼髄脳』、藤原清輔撰『奥儀抄』のような歌論書における注釈と、歌集の一部を取り上げて注を加えたものとがあり、後者の中に本書、藤原教長の『古今集注』や顕昭の『古今集註』があげられる。本書のことは顕昭の『古今集註』にも引かれ、その存在は知られていたが、長い間佚書となっていた。某華族の家に蔵されていたという本書はその後横浜の閻魔庵岡本氏の書庫を経て本学の有に帰したものである。本書には随應による書写者・二条師忠との極めが添えられているが真偽はわからない。(解説の出典: 平成8年度秋季展示図録『「今昔物語集」への招待 - 鈴鹿本「今昔物語集」国宝指定記念-』)
本書は古今集注釈の最も古きものにしてその名のみ伝はりしが、大正初年本書の発現を見、学界の珍□となれり。/本書は従来世に知られざりしものにして原本には非ざるも著作後六十余年の後三度目に写されたるものなり。序の初と巻十七後半以後を欠く。/本書は大正五年に佐々木信綱博士の解説を附して珍書同好会より謄写版にて影印せられ、笑話二年日本古典全集に収められ、更に昭和六年貴重図書影本刊行会より玻璃版にて影印せらる。/本書は明徳の頃横□岡本□□庵の蔵するところ。付箋に二条□□□□師忠公を筆者と伝へ土井家蔵書とせり。土井家は越前国大野藩主なるべし。/又別に寛永十四暦林鐘中□春耕齋随□の□紙の□書一通ありて師忠公の筆と鑑定せり。/本書は上下二冊となしたる粘葉綴本にして古代織物表紙を附し金泥模様ある白紙□題簽あり。白絹に包み有□の桐箱に収□/尚本書は大体片仮字を用ひ(下巻に少しく平仮字を交ふ)変体仮字もあり。国語学上よりも亦資料たり。(出典: 鈴鹿目録中巻 p.56)
注記
藤原教長撰, 伝二條師忠筆
後補書題簽: 古今和歌集
首題: 古今和哥集
尾題: なし
備考: 本文主に漢文と片仮名文
奥書序末: 本云/本記云/治承元年九月十二日謁教長/入道親受訓説訖/仁治二年夘月廿六日書寫訖
巻三央: 本云/本記云/治承元年九月十二日属請教長/入道叟欝蒙事
巻六末: 本云/本記云/治承元年九月十三日相遇/教長入道沙汰了/仁治二年五月三日書冩畢
巻十末: 本云/本記云/治承元年九月十四日招教/長入道叟不審等事/仁治二年五月六日書冩畢
巻十五末: 本云/本記云/治承元年九月廿三日相遇/教長入道沙汰了/仁治二年七月廿二日於燈下亥尅許書冩了
巻十七末(別筆): 此這紙者安楽園御筆也 而不被/書終歟此本若自御室邊出歟有/所持之仁者尋之可書繼哉/和哥浦末葉
【重要文化財】1950年指定
閲覧停止
請求記号
4-23/コ/1貴別
登録番号
130943
国書総目録
(3-359p.) 古今集註 || コキンシュウチュウ
所蔵
京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto University
コレクション
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