2020-03-19

附属図書館へ寄贈された「絵葉書からみるアジア」1848点を公開しました

バンコクの旧人民議会議事堂(現・アナンタ・サマーコム宮殿)。1907年ラーマ5世(チュラーロンコーン)の命によって建設が始まり、8年かかってラーマ6世のときに完成。屋根の色や一部のレリーフが変わっていることがわかる。
バンコクの旧人民議会議事堂(現・アナンタ・サマーコム宮殿)

附属図書館へ寄贈された「絵葉書からみるアジア」1848点を公開しました。
 

▼絵葉書からみるアジア

「絵葉書からみるアジア」は、京都大学東南アジア地域研究研究所政治経済共生研究部門(貴志俊彦教授)が中心となって2004年以降収集してきたアジア関係の絵葉書コレクションで、そのうち1848点がデジタル画像とともに京都大学附属図書館へ寄贈されました。

絵葉書には図画像だけでなく、文字や記号、ときには音声や動きを取り入れたものもあり、受け取り手のイマジネーションをかき立てるメディア・ミックス的な性質があります。一方で、戦前・戦中に帝国日本で検閲を経て制作・販売された絵葉書には、製作者、販売者、印刷会社、さらには検閲機関が盛り込んだ情報も示されており、歴史資料としても高い有用性を持ちます。本コレクションの絵葉書には、「日本」「中国」「中国(蒙古)」「中国(満洲)」「香港」「台湾」「朝鮮半島」「東南アジア」「ソ連/ロシア」「樺太/サハリン」「太平洋」といった広範な地域が描かれています。