周礼疏 存巻1-4、7、8、12-14、18-40

『周礼疏』は『日本國見在書目録』には五十巻を記録しており、『台記』康治二(一一四三)年十一月廿日の条にも「先日借信俊周禮正義摺本以美紙能書之命写之了今日以…」とみえることからすでに伝来していたことが知られる。本書の文中「敬」(巻二・一一・オ・九、同・三一・オ・七、巻三・一四・オ・八等)、「殷」(巻二十三・一四・オ・四・八、巻廿八・二・オ・七等)字等に見られる欠画は底本の宋版を引きつぐものと考えられる。(解説の出典: 平成8年度秋季展示図録『「今昔物語集」への 招待 -鈴鹿本「今昔物語集」国宝指定記念-』)