レコードID
RB00013523
タイトルヨミ
シオヤキ ブンショウ
別タイトル
ローマ字タイトル: Shioyaki Bunshō
文正草子||ブンショウ ゾウシ||ローマ字タイトル: Bunshō zōshi
英語タイトル: Bunsho the Saltmaker
英語タイトル: A long novel of a successful man, Bunshou.
別書名: 塩焼文正
冊数
3
形態・版情報
写
30.0×21.7cm 五つ目袋綴, 挿図:片面32図, 見開7図, 彩色 (奈良絵本)
写刊の別
写
内容記述
『文正草子』の通称で知られ、『御伽文庫』の巻頭を飾る物語の一本。極めて華麗な彩色の施された大型の奈良絵本で、室町時代物語集 5 に翻刻されている。常陸国鹿島大明神の大宮司に仕える雑色文太は、製塩業で巨富を得て、文正つねおかと呼ばれる。大明神に祈願して授かった二人の娘は気位が高く、大宮司の息子や国司の求婚も受け付けない。都の殿下の息二位中将が姉妹の噂を聞きつけ、見ぬ恋に苦しむ。中将は小間物売りの姿で常陸に下り、巧みな口上や管絃で文正親子を惹き付け、姉娘と契りを結ぶ。身分を明かした中将が姉娘を伴って帰京した後、帝の召しによって、妹娘も父母と共に上京する。やがて中将は関白に任ぜられ、姉娘は北政所、妹娘は后となり、それぞれ子女を産んで末永く栄えた。文正も高官に任じられ、栄華の内に長寿を保ったという。(出典:『京都大学附属図書館創立百周年記念公開展示会図録』より)
貧しい庶民が、身の才と娘の徳により立身出世を果たすという祝儀物。その内容のめでたさゆえに、女子の正月の読み物にふさわしく、嫁入り道具にも加えられ、豪華な奈良絵本や絵巻物が多数作られた。従って伝本の数も多く、本文の異同は大きいが、話の筋はほとんど同じである。(出典:『京都大学附属図書館創立百周年記念公開展示会図録』より)
所謂奈良絵本にして極彩色の挿絵はさして巧ならざるも金粉を盛上にして頗る華麗なり。足利末期の筆写と認めらる。本書は奈良絵本普通の楮紙ならずして美濃紙版□□なり。表紙は甚だ粗末にして下冊はこれを欠く。岩下羆寄贈。(出典: 鈴鹿目録中巻 p.97)
注記
奈良絵本
標題は中巻の打付書外題による
上巻打付書外題「シホヤキブンシヤウ」
内曇表紙
本文料紙:斐紙
無辺界
毎半丁10行
本文:漢字交り平仮名文
画像4コマを2018年4月に再撮影(350dpi)
画像1コマ(4コマ目)を2020年3月に再撮影(450dpi)
請求記号
4-40/シ/2貴別
登録番号
51426
国書総目録
(7-168p.) 文正草子 || ブンショウゾウシ
所蔵
京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto University
コレクション
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